【ハウスメーカー・工務店など住宅会社のインテリア担当者様向け】施主様にデザイナーズ家具を提案する時に知っておきたいこと
リーズナブルで手の届くデザイナーズ家具。著作権の切れたデザイナーズ家具、リプロダクト家具/ジェネリック家具をご存知ですか?
リプロダクト家具/ジェネリック家具という言葉を聞いたことがありますか?家具好きな方、家具に詳しい方であれば一度は耳にしたことはあるかもしれません。リプロダクトという英語には再生品という意味があります。正規品を真似て作る製品、それがリプロダクト家具です。ジェネリック家具も同様の意味です。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)という言葉のように、素晴らしい正規品をより大量に作れるようにしたり、扱いやすい材質に変えたりすることで、より多くの人に有名家具を手にしてもらえるよう工夫をこらした製品になります。
モデルハウスのイメージや雰囲気を把握しよう
モデルハウスや完成見学会は住宅会社にとって、お客様に自社の家づくりの良さを伝えるための重要な機会です。立地条件や販売価格などが希望する範囲内なので「上手く背中を押せれば購入してくださるかも!?」という方が足を運んでくださっていることも多々ありますよね。そういった方の心を少しでもつかめるように準備を進める必要があります。
モデルハウスや完成見学会で、お客様はどういった所をチェックされるのでしょうか?お客様視点で考える事で、「迎える側」である住宅会社が気を付ける点が目に見えてきます。
人の第一印象は3-15秒の短い間に決まるそうです。モデルハウスや完成見学会も同じだと思います。第一印象は強く人の心に残ります。ドアを開けた瞬間に広がる玄関、家族で過ごす時間を想像する明るいリビング、清潔感のある水回り、お客さんの目に入る箇所から、印象アップを心掛けましょう。難しく考えなくて大丈夫です。先にあげた箇所は「整理整頓・清掃」で簡単に好印象を作りだす事ができます。
余裕があれば、部屋の窓を開けて臭いを飛ばしたり、部屋は採光して明るくするとなお「清潔感のある家」をアピールすることができます。
また、お客様は部屋を見ながら、「実際にココに住むことになったら…」を想像します。「近隣の施設マップ」「よくある質問の準備をする」といったプラスアルファの準備をして、より具体的なイメージ作りのお手伝いをするのもいいかもしれません。
モデルハウスのインテリアを考えるときに知っておくと良いこと
オシャレな食器などを見て「自分の家にあったら‥」と、人は想像ができる生き物です。モデルハウスや完成見学会で、こういった想像の大部分は外装よりも内装からなされることが多いです。ソファやラグ、ダイニングテーブルといった家具がセッティングされている中で、おしゃれなカトラリーが配置されている。キッチンに陳列されたかわいいスパイスがある。など雑貨があると、実際の生活を具体的に想像しやすくなります。
そしてそういった家具や雑貨にとって、最も重要なことは「住宅の雰囲気にマッチすること」です。仕入れた家具はお客様へのプレゼントになることもあるので、形はシンプルに万人受けを狙いましょう。キャスター付きの椅子は床に傷がつきやすいですし避けるようにしましょう。
また、椅子幅が広いダイニングテーブルなどもあまりおすすめしません。なぜなら、「部屋を小さく見せてしまい」からです。安っぽく見えない程度に小ぶりなものの方が部屋のスペースを広く感じていただけるでしょう。
住宅会社の方向性がはっきりしている(例えば 高級感を売りにしている・和モダンを売りにしているetc)のであれば、シンプル+高級感、シンプル+和モダンのようにイメージをプラスするのは素敵だと思います。
家具はプレゼントする事もあるのでしっかりと購入しますが、雑貨までカッチリ決めなくても大丈夫でしょう。最近は「百均」など手頃でかわいいものがたくさん販売されています。かける所とおさえる所、メリハリをつけて予算を使ってください。
施主様にデザイナーズ家具を提案する時に知っておくと良いこと
家を建築中、新居に置く家具の相談を施主様から持ち掛けられることもあると思います。モデルハウスの場合と完成見学会を行う家の場合、知っておいてほしいことが違ってきます。
まずモデルハウスの場合、家具付き販売になることも多いので家具の設置はセンスを試されます。家具やインテリアは家の売買に直接的に関わってきます。もし予算と家具の質とのコスパを考えて家具の購入が心配であれば、レンタル家具も視野にいれてみましょう。
完成見学会を行う家の場合、施主様ご自身の家を使用させていただくことになります。デザイナーズ家具のような高級家具を購入されているのであれば、見学会の前後どちらに設置するのか一緒に考えましょう。家を汚さないよう傷をつけないよう、どういう対策を行うかの話し合いは必須です。「出来立てのキレイな家」に他人を入れることを了承してくださっているんだと感謝の気持ちは忘れずに対応してください。
デザイナーズ家具を注文しようとなった場合に気を付けるポイント
最低注文数はあらかじめ確認しておこう(多ロット対応/請求書別送対応)
ここからは、実際に家具を注文しようとなった場合に気を付けたいチェックポイントを確認していきましょう。「最低注文数」や「請求書送付方法」は家具の「デザイン」「安価」に気を取られつい確認が漏れがちななので注意しましょう。個人向け販売となっていても最低何品注文が必要などルールが決まっている場合もあります。
気に入った家具が見つかったら、まずは注文方法についてを確認しましょう。請求書の送付も出来れば「別送対応」している会社がいいでしょう。家具に添付して送られてくること、商品や梱包材によってクシャクシャになったり、注文先と配送先が違う場合に手間になることもあります。別送であれば書類だけが封入されているので事後処理も容易に行えます。
忘れてはいけない送料のこと
無料・有料が混在するネットショッピングの中で、忘れてはいけないのが送料です。家具は大きな商品なので、送料も数千円以上と高額になります。「離島」でなければ送料無料で配送してくれるショップもありますので、購入前に確認してください。うっかり忘れて請求額を見て「えっ!?」とならないように気をつけましょう。
リプロダクト家具(ジェネリック家具)がおすすめな理由
デザイナーズ家具というと、見た目もオシャレでカッコよく使用感も抜群に良いものが多いです。しかし、「高額だ」ということがデザイナーズ家具を購入を足踏みさせてしまうことがあります。その点、リプロダクト家具やジェネリック家具ではその辺りが考慮されました。「使用素材を変えたり、大量生産することでコストを抑え安価で提供する」「カラーバリエーションに変化をつけて選択肢を増やす」といった配慮がなされているので、デザイナーズ家具購入に足踏みをしていた方の可能性を広げてくれるでしょう。
卸売会社でデザイナーズ家具を探す方法
卸売会社とは、製造業者と販売業者の間に入って商品取引をする会社です。本来であれば、販売業者に商品を売りその販売業者から私たちが購入するという流れがありましたが、昨今は卸売会社が直接販売にも手を出し始めている環境もしばしばみられます。そんな卸売会社からデザイナーズ家具を購入する場合のメリット・デメリットを考えてみます。
>卸売会社から仕入れるメリット
・実店舗がある場合、見本市に出展している場合は実際の商品を確認することが出来る
・卸売会社は「企業」なので対応やアフターフォローがしっかりしている
・スタッフも多く、新しい商品開発などに力を注ぐ余力がある
>卸売会社から仕入れるデメリット
・個人事業主や小数の注文などには対応してくれない事もある
・販売までに多くの人が介するので、コストが上がってしまう
こういった事が考えられます。
ネットショップでデザイナーズ家具を探す方法
次に販売会社、ネットショップから仕入れる場合について、メリットデメリットを考えてみます。
>ネットショップから仕入れるメリット
・24時間365日、好きな時間に閲覧や注文が出来る
・法人、個人ともに自由に購入が可能なショップが多い
・実店舗がなかったり販売に介する人が少ない為、より低コストで販売可能
・大企業の安心感を求めることも出来れば、「決まった対応」にこだわらず、1人1人にあった対応や独自のサービスを行ってくれる個人事業主を選ぶことも出来る
>ネットショップから仕入れるデメリット
・スタッフが少人数の場合、複数人で対応する方がスムーズな問い合わせへ等の対応が少し不安
などが考えられるでしょうか。