ホームステージングが与える影響を数字で可視化!
このページではホームステージングが与える影響を具体的な数字で説明しています。
今回はホームステージング の先進国である米国と広がりを見せつつある日本のそれぞれの買主への影響と売却期間のデータを元にホームステージング の影響についてお話できたらと思います。
この記事ではお客様の疑問や悩みをリアルに聞き解決してきた弊社のホームステージャーの視点から発信し、あたなのホームステージングを成功に導く手助けをします。
この記事をぜひ今後のホームステージングにお役立てください。
買主側にとって複数の物件を内見する際、物件への好感度は買主にとって一つの判断材料となります。
視覚的なイメージアップと内見者の印象に残りやすい部屋作りはホームステージグの成功の鍵です。
また、売主側では物件の持つ魅力を高めることでライバル物件との差別化を図り売却活動もよりスムーズに進むというメリットがあります。
データからみえるホームステージング の影響
ホームステージングをした事による影響が「ホームステージング 白書2019」(日本ホームステージング協会出典)にて公開されました。これは不動産やホームステージング関連業を対象に実態調査を行い発表されたデータです。
買主への影響と販売期間への影響を日本のホームステージング白書と米国での全米リアルター協会(全米最大の不動産団体)とで比較した結果になります。
Q1 ホームステージングが買主への影響を与えたと思うか
- 日本
ほとんどの買主に影響があった 42%
一部の買主に影響があった 58%
影響はなかった 0%
- 米国
ほとんどの買主に影響があった 40%
一部の買主に影響があった 52%
影響はなかった 6%
参照:ホームステージング白書2019 実態調査より
この実態調査からもわかるように日米ともにホームステージングをしたことで9割の買主になんらかの影響があったとう事実がわかります。逆に米国の影響がなかった人の6%が気になりますね。ステージングの有無にかかわらず魅力的な物件だったのか、売却につながらなかったということなのか・・・。
では実際、買主への影響とはどのようなものがあるのかをその一部を弊社の経験を考察した上でお話します。
買主への影響・メリットとは
プロのホームステージャーによる家具のチョイスとトレンドを取り入れ演出した空間は
ワンランク上の生活や新生活への期待を買主に与えることができる。
具体的な生活をイメージできるよう家具の配置や大きさなど細心の注意を払いコーディネートされているため、買主が不安や迷いを抱きにくいというメリットがある。
部屋の用途に合わせて実際に動線を確かめることができるのも大きな魅力だと言える。
売主への影響・メリットは何か
平均査定額より高く売れることもある
一般的に売却価格は売り出しの価格より下がる傾向があるのですが、ホームステージングをすることで売却価格が0.5%〜0.9%アップしたというデータもあります。
具体的な数字にすると平均査定額が4500万だった物件がホームステージングをしたことで4523万で売却されたという事例です。また、ホームステージングされた物件は不動産業者が行う査定でも好印象をあたえることができるので高めの査定額になる傾向もあります。
予算にあわせたステージングができる
家具レンタルによるホームステージングにかかる費用は10万〜30万円が相場と言われています。
ホームステージングをした物件の売却期間の平均は3ヶ月〜6ヶ月。
売却期間の短縮はそれだけ費用対効果も高くなると言えます。
ウィズコロナに伴いWEB内見やVR内見も
近年ではリモートで様々なことをできるように情報社会の整備が急成長で行われています。
ホームステージングの業界でもVRやARなどというワードが増えてきました。
360°VRはパノラマの画像にバーチャルで家具などを配置しあたかも内見しているかのような体験を可能しまた。家具の搬入やレンタルなどがない分、実際に家具をレンタルし配置するホームステージングより大幅に安くできるというメリットがあります。
有名なところではIKEAがAIサービスを展開していますね。自分の部屋に家具が合うかどうかを試すことができるという面白いサービスです。スマホに映し出されたバーチャル家具をスマホ越しにうつされた自分の部屋に重ねて見てみるというもの。なかなか内見まではできないという方、リアルに足を運ぶ前段階には便利なサービスですね。
私の主観ではありますがまだまだバーチャル感は否めない部分もあるので実際に内見にいく場合とは大きく差が出るように感じます。
Q2 ホームステージングしてから成約するまでの期間
- 日本
1週間〜2ヶ月月以内 49%
2ヶ月以上〜6ヶ月以内 43%
それ以上 8%
だいたい2ヶ月前後に成約できるケースが半数を占めているのがわかります。
- 米国
大幅に短縮された・少し短縮された 53%
影響がなかった 12%
少し長くなった〜大幅に長くなった 18%
不明 18%
日本とは回答の形式が違うのでわかりにくいものの、影響がなかったという回答を平均値とした場合それでも5割強の物件で売却が短縮されたと言えます。
参照:ホームステージング白書2019 実態調査より
まとめ
ホームステージングをすることで買主にとってもメリットがあり、売主にとっても売却期間の短縮が期待できるという結果が見えました。
コロナ渦の中ホームステージング業界も様々な側面からサービスを展開する必要があります。2020年のホームステージング白書の実態調査結果がどのような数字になるのか・・・見たいような怖いような・・ですね。