夫婦で同じ夢を追い続けていた、チャールズ・イームズというデザイナーについて
チャールズ・イームズの来歴
イームズというブランド名は、チャールズ・イームズとレイ・イームズ夫婦のデザイナーのことを指しています。20世紀を代表するデザイナーズ家具の作り手であるチャールズ・イームズとレイ・イームズはそれぞれ1907年・1912年にアメリカで生まれました。
チャールズ・イームズは大学で出会った女性と1929年に最初の結婚をします。時は流れ、1940年にクランブルック大学でレイ・イームズと同僚として出会いました。そして、1941年に前妻と離婚したレイ・イームズと夫婦になったのです。その後、拠点となるロサンゼルスへ移住し、合板を使った家具の大量生産に向けた製作に取り組むことになりました。
チャールズ・イームズのジェネリック家具はあるか?
日本国内だけでなく、世界的にも最も有名なのは「シェルチェア」でしょう。イームズと聞いて頭に浮かぶ方、名前を聞くだけでは分からなくても、写真を見ると「このイスか!」と思われる方も多いことでしょう。
始まりは1948年。コンペに向けて金属製の椅子制作に取り組んでいました。その過程で金属より使いやすい「FRP」という素材に出会ったことで、代表作となるシェルチェアが誕生しました。価格もリーズナブルで小ぶりなシェルチェアは若い方も手に入れやすく、不動の人気となります。正規品としては、ハーマンミラー社製のみですが、ジェネリック家具・リプロダクト家具も多く販売されています。憧れのチェアがほしいけど、まずはより気軽に購入したいといった方は、ジェネリック家具・リプロダクト家具があるのは有り難いですよね。
イームズを気に入って日本で広めた人は?
1950年台からアメリカで爆発的に販売数や知名度をあげていたイームズ。では日本で広まったのはいつでしょうか?恐らくそれは、1990年代に雑誌「カーサブルータス」で特集を組まれた頃でしょう。
カーサブルータスは国内外のトレンドやデザインなどを取り上げている雑誌。昨今の北欧ブームもこの雑誌が火付け役になっていますし、最新トレンドをキャッチする力が凄い編集部の人々が日本で広めた第一人者だと思います。1990年代当時は、ネットもまだ普及していないので、この雑誌のインパクト・発信力はすごかったことでしょうね。