金属ワイヤーの申し子、ハリーベルトイアというデザイナーについて
ハリーベルトイアの来歴
ハリーベルトイアは、1915年にイタリアのポルデノーネに生まれました。15歳でアメリカに移り住み、高校でアートについて学びます。1937年からはクランブルック美術大学にて知識を増やし、その後金属工房を設立します。1943年からはイームズ夫妻から誘いを受けプライウッドの加工技術を共同開発し、独立した後はKnollで制作に専念します、この頃に、金属ワイヤーを使った「ダイヤモンドチェア」や「ベルトイア・サイドチェア」を発表します。しかし、その後は椅子のデザインからは距離を置き、生涯彫刻に専念したのです。
ハリーベルトイアの代表作である「ダイヤモンドチェア」
ハリーベルトイアの代表作は、1952年に発表されたダイヤモンドチェアです。向こう側が見通せるスチール素材で作られているにも関わらず、透明で柔らかな印象を与えるデザインが特徴的です。彫刻家としての肩書も持つハリーベルトイアならではの彫刻美といえる彫刻要素が盛り込まれています。
ハリーベルトイアが作り上げた芸術的な作品は他にもあるのか?
ハリーベルトイアの椅子は、曲線的なラインを描くワイヤーから覗く背景まで計算されたデザインが有名なベルトイア・サイドチェアがあります。また、ワイヤーで作られており、座面が高いため人が浮いてみえるハイスツールやワイヤーのみで構成されたラージダイヤモンドチェアなどがあります。