オフィスデザインで企業の成長とブランディングを推進するために必要なこととは?
「お洒落なオフィスは働く人のモチベーションが上がって、作業効率が良くなる」という点だけを聞きかじって自分の会社に取り入れても、思ったほどの効果が出ない場合があります。
「お洒落にすること」が目的となってしまっているからです。
オフィス作りで失敗しないためには、基本となるコンセプトを固める必要があるのです。
「なぜ移転するのか?」を追求してコンセプトを作る
物理的・構造的な問題
会議室が足りない、席数が足りない、動線が非効率、などそれぞれの問題点を書き出してみます。
コミュニケーションや考え方
プロジェクトメンバー以外は顔も知らない、縦割りのコミュニケーションしかない、経営理念とオフィスが合致していない、ということもありがちです。
コミュニケーションを活発にすることで、何が生まれることを望むのか、経営理念が浸透すると誰の意識が変わるのか、従業員の為なのか、顧客に向けたものなのかを、ポイントごとに考える必要があります。
プロジェクトメンバーによるキックオフミーティング
問題点や課題を洗い出すためには、プロジェクトメンバーでのキックオフミーティングが鍵を握ります。
色々なセクションからメンバーを集め、オフィスの使い勝手だけでなく、今後どのような組織を目指すのか、という視点でも理想像を明確にしていきます。
「問題点の解決」をオフィスデザインで構築する
どんな組織なのかによって異なる「HOW」
フリーアドレスのオフィスが流行っているからと言って、どんな組織でも取り入れられる訳ではありません。
組織や職務内容によって、最適なオフィスレイアウトは異なりますから、例えばデスクの配置を考えるのであれば、それぞれの特性を良く理解しましょう。
島型対面式
最も一般的で、日本の90%の企業がこのレイアウトパターンを使っているとも言われています。
■グループワークを必要とする業務に向いています。
同向式
全員が一定の方向を向いたデスクの配置は、特定の業種には大変効率的です。
■銀行や受付業務など、全従業員が顧客に向き合う業種には良いでしょう。
左右対向式
隣同士のデスクが左右逆向きに配置されたパターンで、間にローパーテーションやキャビネット、サイドテーブルなどのアイテムを加えることが多いです。
■プライバシーの確保が高い配置ですので、管理職や創造性の高い業務に向いています。
卍型
4つのデスクを卍型に配置したパターンです。
■島の中に在りながら目線が合いにくく、ある程度のプライバシーが確保できます。個人個人の執務が中心となる場合に適しています。
背面型
背中合わせの1組をユニットとしてレイアウトしていきます。前面はローパーテーションで仕切ります。
■対面式と同じようなグループ作業に向いた配置でありながら、目線を気にせずに業務にあたることができます。
必要な機能のリストアップとゾーニング
問題点を洗い出し、自社の職務内容や働き方を確認したら、どのような機能(パーツと捉えても良いでしょう)が必要かリストアップします。
・会議室
・応接室
・リフレッシュスペース
・ロッカールーム
・給湯室
・執務スペース
・役員室
など色々出てきますね。
それぞれの機能には現在の数量と、今後の見込み数量の想定も忘れずにリストしていき、各機能のスペース配分(=ゾーニング)を決めていきます。
もちろんレイアウト設計や動線の計画はプロが一緒に行いますが、各企業ごとに職務内容や経営理念が違いますから、「何が必要で、どのようなコンセプトを持っているのか」を良く練ってみてください。私たちもお手伝いいたします。