椅子の巨匠、ハンス・J・ウェグナーというデザイナーについて
ハンス・J・ウェグナーの来歴
椅子の巨匠として有名なハンス・J・ウェグナーは、1941年南ユトランドに生まれました。13歳から家具職人H.F.スタルベアーグの元で修行を始め、17歳でマイスターの資格を取得。その後コペンハーゲン美術学校を経てアルネ・ヤコブセンの事務所に勤務し、1943年に晴れて自身のデザイン事務所開設しました。翌年には中国の明朝時代の椅子に影響を受けた、チャイナチェアシリーズの椅子をデザインしました。現在も、ニューヨークのMOMAやミュンヘンの ディ・ノイエ・ザムルングなど世界中の著名な美術館でコレクションされています。
ハンス・J・ウェグナーのジェネリック家具はあるか?
ハンス・J・ウェグナーの代表作はYチェア、チャイニーズチェア(FH-4283)、ピーコックチェアが挙げられます。ジェネリック家具としては、笠木と後ろ2本のフレームの曲線が生み出す美しいフォルムが特徴のYチェアと孔雀が羽を広げたようなデザインと低い座面が特徴的なピーコックチェアがあります。また、中国明時代の椅子の影響から生み出されたチャイニーズチェア(FH-4283)は、現在でも製造されています。
日本でも愛用する人のいるハンス・J・ウェグナーの椅子
ハンス・J・ウェグナーのアイテムには、デザイン力の高さが際立ったサークルチェア(PP-130)やケネディ大統領がテレビ討論の際に腰掛けて一躍有名になったザ・チェア(PP-501)などが挙げられます。そのほかにもザ・カウホーンチェア(PP-505)やヴァレット・チェア(PP-250)もあります。ハンス・J・ウェグナーの愛用者は日本人にも多く、プロダクトデザイナーである深澤直人氏は『Thank You For Wegner~ハンス・J・ウェグナー追悼展~』にて追悼メッセージを出すほどでした。