曲線美の表現者だった、エーロ・サーリネンというデザイナーについて
エーロ・サーリネンの来歴
エーロ・サーリネンは、クランブルック美術大学の創始者である建築家のエリエル・サーリネンを父に持ち、1910年にフィンランドで生まれました。13歳の時にアメリカに移住し、クランブルック美術大学を経て、イェール大学建築学科で学位を取得しました。
1937年には父エリエルと共同で事務所を設立し、1940年にはチャールズ・イームズとともにニューヨーク近代美術館開催の「オーガニック家具デザイン」コンペに応募し6部門中2部門で優勝を納めました。その後も数々の代表作を残し、20世紀のアメリカを代表する巨匠の一人として数えられています。
エーロ・サーリネンの代表作は?
エーロ・サーリネンの代表家具には、一本の脚と花弁のような曲線を描くシェルが特徴的なチューリップチェア、子宮の中で守られているような心地の良い座り具合を提供する名作ウーム・チェアがあります。代表建築には、MITクレスゲ・オーディトリアム、ジョン・F・ケネディ国際空港のTWAターミナルビルなどの数々の建築があります。家具デザイナーとしてだけでなく、建築家など多方面で才能を発揮されました。
印象的なデザインが多い、エーロ・サーリネンの世界観
1946年にデザインされた、見た目がバッタに似ている「グラスホッパーチェア」やチャールズ・イームズとの共同作品である「オーガニックチェア」、また流れるような曲線で設計されたデザインが特徴であるコーヒーテーブル・チューリップテーブルも印象的なデザインです。