オフィスの災害対策は何から始める?
働く従業員を守ることは企業の努めです。
いつどこで発生するか分からない災害に対して意識を高めておくことが重要です。
オフィス作りで見直す災害対策
避難経路を確保
オフィス作りの段階から動線を確認します。デスクの間隔やキャビネットの位置、通路の広さは確保できるか、などよく検討してください。
オフィス家具の固定
オフィスビルの中でも、高層階に行くほど家具の転倒や落下が顕著に見られます。
大きな家具は床、天井、壁に固定する、高いところに物を置かないという対策を取ります。
コピー機などの事務機器や、店舗、工場の設備も移動しないように固定します。
ガラス面は飛散防止フィルムを、家具の扉には止め金を付けるなど小さな工夫も活用してください。
日頃から注意したい防災対策
役割分担を決める
いざ災害が起きたときの為に、防災責任者や火元責任者などの担当を決め、チーム作りをしておきます。
日常的に通路の点検、消火器の点検、避難訓練の実施などリーダーを中心に「誰が何をするのか」を明確にしておきましょう。
非常用資材を備蓄
飲料水や食料、衣料品などを備蓄すると同時に、帰宅困難者のための物資も必要です。
断水などに備えて簡易トイレがあると便利でしょう。
企業側が用意するだけでなく、個人個人も準備をしておく必要があります。
歩きやすい靴やマスク、軍手などを各人のデスクの中やロッカーなどに、使いやすいように収納しておきます。
情報収集と緊急連絡網の確認
災害が発生したときに、被害状況を正確に知るための情報収集ツールを確保しておきましょう。また乾電池や充電池の用意と点検も忘れずに。
従業員との連絡手段も用意しておく必要があります。
電話、メール、SNSのほか「災害用伝言ダイヤル(171)」、携帯電話からの「災害用伝言版」、インターネットからは「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」などがありますので、どれかが駄目でもいくつかの手段を使えるように周知しておきます。
データのバックアップ
オフィスの防災の中で常日頃から、個々に簡単に始められる対策が、データーのバックアップとパソコンの転倒防止です。
大切なデータを失わないよう定期的に行うと同時に、自分の避難経路を塞がないよう、パソコンやモニターをしっかり固定しておくことです。
社会人が一日の大半をすごすオフィスで被災する可能性は少なくありません。オフィスの防災は、「自助」の意識を持って、社員自ら取り組むことが必要です。
オフィスで働くひとりひとりが防災の取り組みを積み重ねていくことは、企業全体の防災につながります。オフィスで机の周囲を見回して、気づいたことから始めてみましょう。
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