プロジェクト成果の確認
オフィスの移転は、引っ越すこと自体が目的ではありません。基本計画書の目的に挙げた点が改善、推進されているかを確認する必要があります。
引越しが終わって「皆さんお疲れ様でした」と言いたいところですが、ここからは利用者は満足しているか、目標を達成できているか、という視点から効果を計測し、その達成度を評価していきます。
この引越し後のアフターフォローが大変重要なのです。
POE(入居評価)の項目実施例
情報の取りやすさ
→コミュニケーションの取りやすさ、管理システム、OA機器など日常的に必要な情報は取りやすいか?
インテリアの調和
→オフィス家具やインテリアは調和しているか?統一感があるか?寸法などのサイズ感はしっくりくるか?
共有スペースに関する満足度
→会議室は打合せしやすい作りか?その他共有スペースの使用感。
ゆとりとリフレッシュメント
→気分転換のためにリフレッシュスペースが活用されているか?使いやすいか?雰囲気は良いか?落ち着けるか?
意欲を起こさせる環境
→解放感はあるか?良い刺激を受けられるか?意欲的に執務が行えるか?
集中できるデスク周辺環境
→集中して執務に向き合えるか?デスクの収納は使いやすいか?業務の効率化が図れるか?動線に無理はないか?
自分でコントロールできる環境
→照明は適切か?視線の先に何があるか?
不快感を感じない環境
→機器の熱や不快音はないか?空調の向きや窓との位置関係。
疲れを感じない環境
→視覚や座り心地に不快感はないか?疲労感はないか?
ワークプレイスのイメージやステータス
→コーポレートイメージやカラーとの整合性は?社の個性や雰囲気は?衛生的で清潔感があるか?
立地
→オフィスとその周辺の環境や利便性に問題はないか?
回答者属性
→年齢、性別、職制、入居階、など
これらの中には長期に渡ってフォローアップ調査が必要なものもありますから、ワークスタイル検証は繰り返し実行する必要があるのです。