お客様に喜んでもらえるお茶の出し方
一昔前は若い女子社員の仕事でもあった「来客へのお茶出し」も、今では区別なく誰でもが当たり前のように担当する世の中です。
今一度マナーをおさらいしてみませんか?
来客に好印象を与えるチャンス
社内の誰がお茶出しを担当しても、いつでもキチっとしている会社は「社員教育が行き届いているな」と好印象を与えます。
笑顔と挨拶を忘れずに、「お越し頂き有難うございます」という感謝の気持ちを表しましょう。
お茶出しの基本作法
一番一般的な煎茶
煎茶は70℃~90℃のお湯で淹れると、渋みが少なく美味しいお茶になります。
①急須に茶葉を、湯飲みに熱湯を入れ、湯飲みのお湯を急須に注ぎます。
(湯飲みを温めると同時に、熱湯を煎茶にちょうどいい温度まで下げられます。)
②2~3分ほど待って急須のお茶を湯飲みに、お茶の濃さが均等になるよう淹れていきます。
量は湯飲みの7分目までです。
③お盆に布巾と茶托、お茶を入れた湯飲みを乗せ、お客様をお通しした部屋の前まで、両手で静かに持っていきましょう。
④ドアの前でお盆を片手に乗せ、ノックします。ノックは3回。(2回はトイレノックと呼びます)
⑤ドアを開けたら「失礼します」と声をかけてから部屋に入ります。ドアの開け閉めの時以外、お盆は両手で持ちます。
⑥サイドテーブルがあればその上に、なければテーブルの下座(ドアに一番近い端)にお盆ごと置き、湯呑みの底を清潔な布巾で拭きながら茶托にセットします。
⑦お茶を出す時は、来客の中でも上座(入口から一番遠い席)に座っている方から順番に、相手の右後方に回り、右側からお茶を出します。両手で茶托を持ってお出しするのが最も丁寧な形です。
「失礼します」などと声をかけながらお出しすると良いですね。
⑧お茶を出し終わったら、お盆は左脇にかかえてドアの前まで進み、身体の向きを変えてお客様に会釈をしてからドアを開け、部屋の外でもう一度会釈をしてからドアを閉めます。
お茶出しの際の注意点
茶菓子を一緒にお出しする場合には、茶菓子が先でお客様の左側、次がお茶でお客様の右側に置きます。
茶托に木目がある場合には、お客様に対して木目が横向きになるように、また湯飲みに柄がある場合には、柄がお客様の正面に来るようにお出ししましょう。
来客の滞在時間に応じてお茶を変えます。
例えば1時間経過した辺りで、湯飲みを下げると同時に新しいお茶をお持ちしましょう。
一杯目は緑茶で、二杯目はコーヒーなど変化を付けるのも良いアイデアです。
臨機応変に、おもてなしの心で
あくまで基本は、来客の右側からお茶をお出ししますが、部屋の構造上右に回れないこともあるでしょう。そのようなときは無理せず、左側からでも良いのです。但し正面からお茶をお出しする際には「前から失礼いたします」など一言あると丁寧な印象を与えます。
暑い日には冷たいものを、寒い日には温かいものを、季節やお客様に合わせて臨機応変に対応できるようになるには、思いやりとおもてなしの心が大切です。
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