バリアフリーなオフィスと、誰でも使いやすいオフィス家具
バリアフリー新法が制定され、現在企業には障害者を分け隔てなく雇用するための、オフィス内装バリアフリー化が求められています。
スロープだけじゃない!バリアフリーオフィスの着目点
エントランスの工夫
企業の顔ともいえるエントランス部分は、訪れる方への気遣いと共にバリアフリー対策を取り入れましょう。
スロープを取り入れる際には出来るだけ緩やかに、手摺があれば車いすの人だけでなく高齢者や妊娠中の方、目が悪い方にも優しい作りになります。
受付カウンターは、高さが2段階になったもので思いやりとスタイリッシュさを同時に取り入れることも出来ます。
フロアの工夫
電話や電源LANケーブルといった配線を床の下に収めることで床をよりフラットにできます。足を引っ掛けたり、車いすの転倒を防ぐためにもお勧めの方法です。
家具の選定
車いすを利用している従業員が、車いすのままデスクを使う場合にはデスクの高さ調整ができると便利です。
オフィスチェアに座り替える場合には、ひじ掛け付きのチェアだと体の移動がしやすいでしょう。
いずれの場合にもデスクの引き出し部分が独立型のキャビネットであれば、デスクに向かって左右どちらにも設置でき、折りたたんだ車いすを近くに置いておくことも可能でしょう。
レイアウトにも工夫を
デスクの幅と、デスク同士の幅も考えましょう。。
オフィスの中を車いすで移動する際に、通路となる部分は少なくとも90cmの幅は必要です。
人とすれ違うには120㎝ほど取り、デスクが背中合わせになっている場合には、人のスペースを考えデスク間の距離は180㎝~200㎝程度取ることが望ましいでしょう。
まだオフィス内装をバリアフリーにしていない企業は、このように誰でもが使いやすいオフィスを目指してみてはいかがでしょうか。
■参照
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