家具デザイナーとして有名なヤコブセンにウェグナーを輩出した北欧、デンマーク。リプロダクト家具やジェネリック家具も多く出ているデンマーク家具の魅力
北欧諸国の入口に当たるデンマーク家具が日本でもブームになって久しいですが、ではデンマークの家具の魅力とは何でしょうか?なぜ私たちはこんなにも惹きつけられるのでしょうか?
デンマーク家具の特徴
人気を博している北欧家具の中でも、今回は特にデンマークの家具についてご紹介します。
自然の素材を活かしたシンプルで美しいフォルム
ウェグナー作の「Yチェア」や、ヤコブセンの代表作「アントチェア」は誰でもが一度は目にしたことがあるかも知れないほどに有名なデンマークのデザイナー家具。
これらの多くはチーク材とローズ材が使われ、素材感を大切にデザインされています。
シンプルで控えめながら温かみを感じさせる職人技
デンマークでは指物師になるためには国家試験をパスしなければなりません。それだけに職人の技術レベルは高く、国民も住まいや家具をとても大切にしています。
寒くて長い冬があるデンマークの人々は、家での生活時間を大切にするそうです。そんな気候だからこそ、温かみを感じる家具を選ぶのかもしれません。
またシンプルなデザインの中にちょっとした工夫がされているものも多く、棚なのに引き出し状のテーブル面が出たり、通常は6人用のテーブルから更に4人分の卓面が引き出されたりと、まさに創意工夫、匠の技です。
メンテナンスしながら労わり、長く使える家具
半年に一回ぐらいは木製の家具にオイルを塗ってメンテナンスすることで、40年も50年も使える作りのしっかりした家具です。
素材が持つ色合いも、経年の味わいが出てきます。
華美でなくシンプルなのに洒落ていて、職人技が光る使い心地。。。なんだか日本人のメンタリティに似ていますね。