Fukuoka Growth Next
2017年4月にオープンした「FUKUOKA growth next」が注目を集めています。
福岡でビジネスのスタートアップ
福岡市長自らが視察を行い「住みやすく働きやすい環境、福岡」に着目し、2014年には福岡市を【グローバル操業・雇用創出特区】に指定しました。
その結果福岡市は開業率が7.04%(平成27年・労働局統計より)と大都市の中でも最も開業率が高い年となりました。
とは言っても起業創業へのハードルはまだまだ高く、福岡市はスタートアップ企業向けの支援施設「FUKUOKA growth next」を作りこれを支援。
スタートアップ企業、起業予定者、第2創業者に加え、新規事業部やベンチャーキャピタルなど、スタートアップ企業と提携可能な既存企業や支援企業を対象に、最大8人程度の入居が可能なインキュベーションオフィスと、コワーキングスペースへの入居者募集を行いました。
閉校になった小学校が活躍
「FUKUOKA growth next」の舞台は天神に隣接する若者の街・大名にあります。
1873年(明治6年)に開校したという歴史ある大名小学校は少子化の中、2014年(平成26年)に惜しまれつつも閉校します。
全国でも閉校になった小中学校の再利用方法が検討される中、福岡市長はこれを「民官共働型スタートアップ支援施設」と位置づけ、大名小学校をリノベーション。校舎の中に個人・法人の事務所やシェアオフィスやコワーキングスペースを設けたり、カフェ「ハニー珈琲」、バー「awabar」、「minne」とホームセンター「グッディ」がコラボしたハンドメードスペース「GOODAY FAB DAIMYO×minneのアトリエ福岡」など、教室を活用した様々な仕掛けを取り入れました。
施設設備の充実
3階建ての校舎の中にはチームルームが全42室、シェアオフィスとコワーキングスペースが166席と、かなりの人数を収容することが可能です。もちろん無料の無線LANが使用可能であり、空調設備の整ったオフィスにはデスクも、座り心地の良いチェアも設置されています。
イベントスペースやカフェ、バー、モノづくりのための3Dプリンタを取り入れた工房など、充実のファシリティです。
24時間利用可能なオフィスはセキュリティも万全で、グローバル化を見越した時差の無い働き方にも柔軟であると言えます。
サポート体制が揃っている
「FUKUOKA growth next」の素晴らしいところは、「箱を作れば勝手に運営される」という従来の考え方ではなく、「スタートアップに必要なアドバイザーが常駐している」点です。教育支援や資本の呼び込み、情報発信やコミュニティ形成など、起業家1年生が悶々と考えていても分かりえない事、相談窓口がどこにあるのかという情報すら知らないことを、この「FUKUOKA growth next」に常駐させている点です。
未来型オフィスの理想形
「FUKUOKA growth next」という施設は、理想的なオフィスの形態を体現しています。
・異業種交流やコミュニケーションが取れるコワーキングスペース
・ひたすら集中するためのチームルーム
・アイディアを形にする試作ルーム
・リフレッシュしたり自由に意見交換ができるカフェやバー
・発表やプレゼンにも最適なイベントスペース
・雇用や経営の悩みを気軽に相談できる相談スペース
実に上手くできています。
これは企業に当てはめてみても同じですね。新しい発想やアイディアを、業種(部署)を超えて発案し、集中して企画し、試作し、プレゼンする。
気分転換を行うことで、これら全ての作業の効率も上がる。。。
これからのオフィス作りの見本にもなる形ではないでしょうか?
アクセス
気になる方は一度ご覧になってください。
施設情報
〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6番11号
TEL:092-741-2888(受付時間 9:00~18:00)
交通アクセス
地下鉄天神駅6番出口より徒歩7分
西鉄福岡(天神駅)より徒歩7分
地下鉄赤坂駅5番出口より徒歩7分
駐車場・駐輪場
なし
※公共交通機関をご利用ください 。