病院の待合室が快適なラウンジに? 待たせてしまってもクレームにならない空間作り
四方を白い壁に囲まれて閉塞感や圧迫感がある待合室は、落ち着かず居心地が悪いものです。
居心地の悪い場所にいると、時間も長く感じます。
患者さんにできるだけリラックスしていただくための待合室作りは大変重要です。
リラックスできる待合室作り
柔らかい照明
間接照明を取り入れることで、柔らかい雰囲気を作り出すことができます。
外光が取り込める場合も直射日光が入るのは避け、光を透過させつつ外の景色があまり入ってこないように、カーテンやガラスに工夫を施します。
穏やかな入光であることが望ましいので、半透明や透け感のあるカーテンやブラインドを採用しても良いですね。
天井や壁が迫っていると感じる場合には、天井画や壁紙などを奥行き感のあるものにしてみましょう。
待合室のソファ
病院やクリニックで、患者さんが一番長く滞在するスペースが待合室です。座り心地の良いソファを用意しましょう。しかしふわふわ過ぎや座面の低いソファは、お年寄りや足腰の弱い人には、立ち上がる際の負担が大きいので注意が必要です。
ラウンジ風な待合室の事例
キッズスペース
お子様連れの患者さんの為には、マットを敷いたキッズスペースがあると喜ばれます。
活花の効果
心を落ち着かせる効果のあるアイテムとして、活花を取り入れるのも良いでしょう。
近所の花屋さんに頼んで週1回程度交換してもらえば、季節感も取り入れることができます。月1万円ぐらい~で交渉できます。
アロマディフューザーの活用
歯医者さんや病院特有のニオイがあります。これを軽減するためにアロマディフューザーを利用することも出来ます。
アロマ香は気持ちをリラックスさせるものや、殺菌効果のあるものまで様々ですが、中にはペパーミントやグレープフルーツなど乳幼児には強すぎる物もあるので気を付けましょう。
一般にカモミールやラベンダーなどのリラックス効果を期待するアロマオイルは年齢を問わず使うことができます。
雑誌や関連書籍のディスプレイ
どの様な患者さんが多いのかによっても違ってきますが、料理雑誌、ファッション誌、女性週刊誌、旅行雑誌、ビジネス向け雑誌、飲食店を紹介している雑誌、健康関連の本、子供向けの絵本などがあると良いでしょう。
置き方もマガジンラックの他、本棚を設置したり、テーブルに並べて置くなどディスプレイによってもお洒落感が醸し出せます。
古くなったポスターは印象が悪い
衛生の啓蒙広告用のポスターが貼られていることが多いですが、古くなって色褪せたり、破れたりしているポスターは見苦しく、それだけで景観を損ねたり古びた印象を与えてしまいます。
ポスターを貼るのは所定の掲示板のみにして、古くなったものはすぐに破棄。その方がメリハリの利いた内観になって、ポスターの訴えかけたい内容も目につきやすくなります。
病院の待合室は気遣いが大切
入口も院内もバリアフリー化
車いすの患者さんでも、高齢者でも安心して来院できる病院にするには、バリアフリー化が欠かせません。
お手洗いへのこだわり
お手洗いが充実している施設は、それだけで差別化が図れるほどのメリットになっています。
・鏡が大きい
・コットンや綿棒などアメニティがきちんと整っている
歯科医院では治療の後に口紅を塗りなおしたい患者さんもいるでしょう。内科医では診察や検査で横になった後に、髪を整えたい患者さんもいるでしょう。
お手洗いがお洒落であるということは、気遣いが感じられますね。
ウォーターサーバーの設置
緊張して喉が渇いたり、長時間の待合で退屈したり、という時の為に、ウォーターサーバーを設置しているクリニックが増えてきました。
水を飲むと気持ちがスッと落ち着くということは、科学的にも証明されているので、待ち時間が長くなりそうな病院にはあると便利ですね。