プレゼンテーションの目的やタイプに応じた座席の配置を考える
会議やプレゼンテーションの際に、気を遣うのが座席の配置です。
もちろんプレゼンテーションの内容も非常に大切ですが、より「理解され」「受け入れやすくなる」座席の配置というものが存在することは確かです。
座席の配置スタイル
人数や目的に応じたスタイルを採ることで、議論を深めたり、懇親しやすい雰囲気を作り出したりできるものです。座席の位置による心理的な影響も考えながら、代表的な座席の配置をいくつかご紹介します。
スクール形式
学校の教室のように机や椅子が同一方向を向いて、演台に向かい合うスタイルです。参加者は発表者に集中することができます。また机があるので、メモを取ったり資料を広げたりということも可能です。
シアター形式
スクール形式に似ていますが、参加者の席に机はありません。机のスペースがない分、多くの人数を動員することができます。
ロの字形式
長机をロの字に配置し、その周りを椅子で囲むように配置します。
改まった会議や意見交換の場に使えます。
コの字形式
前方の開いたコの字に長机を配置し、その周りに椅子を置いた形です。
プレゼンや発表を行いながら、会議や意見交換を進めることができるスタイルです。
アイランド形式(島型)
いくつかの机と椅子のグループを「島」のように室内に配置します。1つの島には3~6人ずつ座るのが標準的です。
プレゼンや発表を聞きつつ、各グループごとに意見交換をする際に適した配置です。
対面形式
面接や商談で使われることが多いスタイルです。
机を挟んで向き合って座ります。両者の関係が対等な印象になりますので、改まった場面にもふさわしい配置です。しかし人数が多い場合に、端の人が遠くなり、話しづらいので議論を深めるにはあまり向きません。
正餐形式
円卓を椅子で囲んだ形式で、披露宴やパーティのような配置です。座席の上下によるヒエラルキーが発生しにくく、親睦を深めるのに適したスタイルです。
座席と顔の向きによる人の心理
面白い調査結果があります。
「消費者は商品を購入する際、商品の前に立ち止まります。買うかどうか考える時の視認位置は…?」
左を100%とした場合、中央が131%、右が126%になるとのことです。
これは置き換えると、プレゼンテーションで訴求したい相手が、「中央から見ている」時と「やや左に座り、右方向に視線を向けている」時には、買い物の時に「この商品を買おう」と思っている時と同じ位置関係にあるということです。
会議や商談など目的に応じて、部屋の広さやシチュエーションを上手に使うことが大切です。